SSブログ

目指せ、産油国=藻類オイルの開発進む まだ実用化はまだか? [ニュース]

スポンサーリンク





この話は前から聞いてましたが、開発は進んでるようです。

日本を産油国に―。

地球上に4万種以上存在する藻類の中には油を産出するものがあり、
この「藻類オイル」を大量生産し、ガソリンなどに代わる燃料として活用しようという
プロジェクトが進められている。

現在、産官学の連携による大規模培養技術の実証研究などが行われており、
東京五輪が開催される2020年をめどに実用化を目指している。

藻類はオイルの生産効率の高さが特長で、休耕地などを利用し屋外で培養した場合
「1ヘクタール当たりの年間オイル生産量は、種類によってはトウモロコシの約800倍に上る」
(筑波大学の伊ヶ崎文和主幹研究員)という。

国土の狭い日本でも一定量の生産が可能で、光合成などによって培養された藻類から
抽出・精製したオイルは現在使用している燃料に混ぜて使用でき、
大気汚染の原因となる窒素酸化物を発生させにくい利点もある。

この話、
まえから進めてるというのは聞いたことありましたが、
国も本腰入れてきたということなんでしょうか?

今使ってない田んぼに、この手の藻を繁殖させるという話も聞いたことあります。

水を張ってる面積がある程度あれば、地上からの水蒸気の発生を安定させることで
気候の安定も図れるとか・・・

藻の繁殖に携わる人がいるという事は雇用も作れるというこになるかも


メタンハイドレートやシェールガスなども話題になってますが
この藻類発生のオイルもいいのではないでしょうか?

実際には生態系の影響の調査もしないといけないですね。って
これはどのエネルギーでも一緒なんでしょうけどね(^^;


オイルが取れる藻類ってこんな種類があるんですよ。

ボトリオコッカス(Botryococcus braunii)
ボトリオコッカス(Botryococcus)は、湖沼に生息する緑色の藻類で、
多数の細胞が集まって、不動の群体をつくっています。

群体の大きさはときに直径数百μmにも達します。

群体の内側には、古い細胞壁と半透明の「細胞外マトリックス」が蓄積しています。

小さな群体同士が、このマトリックスによって葡萄の房のように連結している様子も
しばしば観測されます。

属名のbotryはギリシャ語で葡萄の房のことで、名前の由来になっています。

ボトリオコッカスは、炭化水素のオイルを産生することで知られています。

オイルは細胞外マトリックスに豊富に含有されているほか、細胞内に油滴の形で存在しています。

代表的な炭化水素の1つに、ボトリオコッセン(botryococcene; C34H58など)があり、
石油や石炭の代替資源として有望視されています。

ボトリオコッカスは倍加時間が3日以上と、増殖が遅い代わりに、
炭化水素含有量は細胞乾燥重量の6割以上にも達します。

現在、耕作放棄地を用いた大量培養の研究や、排水を利用した培地の開発が進められています。

理論上は、必要な耕作面積、得られるオイル収量ともに、大豆やトウモロコシなどの陸上作物よりも
効率面で遙かに優れているため、カーボンニュートラルな再生可能エネルギー資源として
期待されています。

 神戸大学で開発された「榎本藻」もボトリオコッカスで、
(株)IHI、(有)ジーン・アンド・ジーンテクノロジー、(株)ネオ・モルガン研究所によって
設立されたIHI NeoG Algae合同会社で実用化に向けた開発が進められています。


オーランチオキトリウム(Aurantiochytrium)
オーランチオキトリウム(Aurantiochytrium)は、海産ないし汽水産の単細胞微生物で、
光合成をせず、有機物を吸収して従属栄養で増殖します。

コンブやワカメなどの褐藻類や珪藻類などの不等毛植物に近いラビリンチュラ類ヤブレツボカビ科に
属することから、従属栄養藻類とよばれることもあります。

栄養細胞は直径約5µmから20µm程度のほぼ球形で、運動性はありません。

培養条件によっては2本の鞭毛で泳ぐ、遊走子を形成することがあります。

 一般に、オーランチオキトリウムは増殖が速く(倍加時間が2時間を切る報告もあります)、
また高い脂質生産能をもっています。

乾燥重量あたりの総脂質含量が7割を超す例もあります。

多くは、DHA(ドコサヘキサエン酸)などの高度不飽和脂肪酸を産生することが知られていますが、
近年、炭化水素スクアレン(squalene; C30H50)を乾燥重量あたり20%(従来種の数百倍)以上産生する
株が筑波大学渡邉教授の研究グループによって発見されました。

スクアレンは、健康サプリメント、医薬品、化粧品に利用されるほか、
バイオ燃料やプラスチックなどの化学製品の原料としても利用可能であることから、
大量培養の研究が進められています。


シュードコリシスティス(Pseudochoricystis ellipsoidea)
5μm程度の緑色単細胞植物で、デンソーの藏野博士らが 
(株)海洋バイオテクノロジー研究所時代に温泉地から単離しました。

光合成によりCO2を吸収して増殖し、トリグリセリドを蓄積しますが、
少量の軽油相当の炭化水素も含有します。

窒素飢餓条件でトリグリセリドを細胞内に蓄積します。

現在、窒素欠乏下で油が溜まるメカニズムを分子レベルで解明中です。

(株)デンソー、慶応大学、中央大学などで研究が進められています。


イカダモ(Scenedesmus, Desmodesmus)
緑藻綱ヨコワミドロ目イカダモ科の藻類で、決まった回数の細胞分裂を行い、
4、8、16細胞の定数群体を形成します。

その形状がいかだに似ていることからこの名が付けられました。

 技術系人材派遣会社のWDB傘下の環境バイオ研究所と徳島大学、
四国大学短期大学部、ベンチャーのアムテック(徳島県石井町)で開発が進められています。

スポンサーリンク


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。