SSブログ

スペイン 列車脱線事故 その後 運転手が速度自慢? [事件・事故]

スポンサーリンク





スペインの脱線事故はいろんな情報が出てきてます。

日本のJR西日本の尼崎の事故のときにも、後からいろんなことが
分ってきたのと一緒ですね。

当地では、29日に今回の事故で亡くなられた方の告別式が
行われるそうです。

情報では
お気に入り詳細を見る スペイン通信によると、死者は78人に達したと言うものと。

お気に入り詳細を見る 94人がけがをした。うち35人は重体といい、
さらに死者数が増える可能性がある

スペインで高速鉄道脱線、80人死亡、94人けが と言う報道も。


事故原因は、「スピード超過」なんと2倍以上も出ていた
218人の乗客と4人の乗務員を乗せ、首都マドリードから北上し、フェロルに向かっていた
お気に入り詳細を見る 列車が規制の時速80キロを大幅に上回る時速190キロで
現場のカーブに進入した。

と言うものや


運転士の身柄拘束したものの、減速間に合わなかったと証言するも
黙秘してるという報道も。


運転士はそんなにスピードを出していたのか?
運転士はベテランだが、facebookに速度を誇る書き込みをしていたという報道も
「いま限界にいる。これ以上なら罰金だ」。同運転士は以前、
フェイスブックに時速200キロを示すメーターの写真とともに、速度を誇るような書き込みをしていた

日本でもこんなの問題になってたような・・・


速度制御システムにも問題か
運転士は勤続30年以上で、運転士としても13年の経験があるという

捜査当局は26日までに、フランシスコ・ホセ・ガルソン運転士(52)の身柄を拘束し、
事情聴取を始めた。


設備面の不備も指摘されている
・報道も錯綜している
現場のカーブに「速度照査型の自動列車停止装置があったが、
200km/hを超えないと動作しない設定になっていた」
とか、

「そもそも自動列車停止装置がなく、あるのは列車ブレーキ警告装置だけだった」との
情報が錯綜している

スペインでの列車事故は、死者が80人を超えるなど、近年のヨーロッパでは最悪のものとなっています。

日本ではこのような見解があります。
同様の事故が日本で発生しうるのかを含め、関心を抱いている方も多いと思いますので、
現時点での国内報道の範囲で簡単にコメントします。

速度超過による転覆脱線事故であるとすれば、類似の事例として、
私達日本人がいまだに忘れ得ないJR福知山線脱線事故が挙げられます。

JR福知山線事故も、50km/h近い大幅な速度超過がありましたが、
今回の事故は80km/h制限の区間を190km/hで走行するという考えられない暴走ぶりです。

遅れを取り戻すために制限の2倍以上の速度で走行した人為ミスに加え、
速度照査型ATSに相当する設備の不備が複合して起きたものです。

現在までの報道で、スペイン国鉄が現場のカーブに「速度照査型の自動列車停止装置があったが、200km/hを超えないと動作しない設定になっていた」「そもそも自動列車停止装置がなく、
あるのは列車ブレーキ警告装置だけだった」との情報が錯綜していますが、

どちらにしても日本の鉄道では考えられません。

新幹線はもちろん、在来線でもあり得ないレベルのずさんさです。

高速鉄道の場合、列車速度のコントロールは在来線のような色灯信号(赤・黄・緑)によるのではなく、
運転席に速度指示を送る車内信号の場合がほとんどです。

日本の新幹線では、ATC(自動列車制御装置)による制御が行われており、
先行列車との適切な車間距離を計算してATCが運転席に速度指示を出します。

運転士が信号指示に従わなかった場合、ATCが自動的に指示速度まで減速してくれます。

高速鉄道では、最低でもこれくらいの安全装置は持つべきでしょう。

日本では、1963年の三河島事故(三重衝突事故)を契機にATSの整備が進みました。

それまでは、赤信号の場合に運転士に警告する車内警報装置があるだけで、
これは運転士が鳴動後に解除すれば赤信号のままでも走れる装置でした。

しかしこれでは事故が防止できなかったため、運転士が赤信号を無視した場合に自動的に
ブレーキをかけるATSに進んでいった歴史があります。

その後、1967年からはすべての私鉄が速度照査型ATSとするよう運輸省から通達が出され、
より安全が強化されていきました(この時の運輸省通達が、どういうわけか私鉄だけを対象にしており
国鉄を対象としていなかったため、国鉄~JRでの速度照査型ATS整備が遅れ、
結果として福知山線脱線事故につながったことは、当研究会が指摘してきた通りです)。

今回のスペインの事故が国内の報道の通りだとすると、この高速鉄道の安全装置は、
日本でいえば三河島事故以前の水準のものだということになります。

そんな貧弱な安全装置で200km/hの高速走行をしていたのだから背筋が寒くなります。

スペイン国鉄は怠慢といわれても反論できないし、「死者が出ないことを祈っている」と発言するなど、
ギャンブルでもするような感覚で公共交通の運行に携わった乗務員は責任を問われて当然でしょう。

スペインをみて日本と国情が違うと思ったのは、
今回の事故現場のような急カーブを駅間に設けていることです。

高速鉄道では、減速の必要な区間を減らすため、カーブをできるだけ避けるのが原則です。

どうしてもカーブを設けざるを得ない場合は駅の付近にすれば、
停車のため減速するところでカーブとなるため効率のよい走行ができます。

日本の新幹線を例に取れば、熱海駅や徳山駅(山口県)、仙台駅などの前後に集中的に
カーブを設けています。

もうひとつ、公開された脱線の瞬間の映像を見ると、2号車が最初に転覆し、
それに引きずられるように各車両が転覆しています。

鉄道アナリスト川島令三さんは、この車両が電源車で重心が高く、
転覆しやすい構造だったのではないかと指摘しています。

重心の位置は、その車両が脱線しやすいかどうかを決定する最も重要な要素で、
高ければ高いほど不安定となり転覆の危険が増します。

日本では、重心の高さも技術基準で定められており、電源車であることを理由に
重心を高く取ることは認められていません。

このあたりも国情の違い…というより、スペイン国鉄のずさんな体質を物語っています。

なお、電源車ですが、これは列車の走行電源ではなく、空調、照明など車内設備の電源をまかなうため、
ディーゼルエンジンを積んでいる発電専用車両です。

通常、電化区間では車内設備の電源も架線から集電した電気を使えばよいため、
電源車を必要としません(スペインの事情には詳しくありませんが、
日本だと直流区間は1500V、交流区間の在来線は20000V、新幹線は25000Vもの電圧があります。

この電圧のままでは車内電源用としては高すぎるため、
変圧装置で車内電源用の交流440Vに変圧した後、車内に流します)。

報道によれば、この車両は電化区間、非電化区間の両方を走れる車両とのことで、
架線から電源の取れない非電化区間で車内電源をまかなうために電源車を連結しているのだと思います。

今後のスペイン当局による原因究明に期待したいと思いますが、全体として「人災」と結論づけられる事故だというのが、現時点での当研究会の見解です。

このような意見はなるほど、と思います。
単純に国民性だけでは済まされない大きな事故になりました。

スポンサーリンク


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。