水族館に響く「謎の声」、シロイルカによる人の声まねと特定 米研究 [サイエンス]
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暑い日が続くこんな日は海遊館行きたいなーと思いつつ こんな記事が、
米カリフォルニア州サンディエゴの水族館で録音された人間の声に似た音声を分析した結果、
クジラが人間をまねて発した鳴き声であることが分かったとする論文が22日、
米科学誌カレント・バイオロジーで発表された。
鳴き声を発していたのは5年前に死んだ「NOC」という名のシロイルカ(別名シロクジラ、ベルーガとも)。
クジラが人間のような声を出す事例は他にも複数報告されているが、
録音された鳴き声を音響分析し、人間の発話と似たリズムを発見した研究は初めてだという。
シロイルカにとってこの音を出すのは至難の業だ。
喉頭を使って声を出す人間と違い、クジラは鼻道を使って鳴き声を発するので、
NOCは筋肉と噴気孔を巧妙に動かす必要があったはずだ。
論文の主執筆者、全米海洋哺乳類財団のサム・リジウェー氏は、
「それほどの労力を払うからには、(人間と)話したいという動機があったはずです。
この鳴き声は、シロイルカが人間の声を習得した明らかな例です」と話している。
■展示水槽付近で謎の声
リジウェー氏によれば、同氏とその同僚がクジラとイルカの展示水槽付近で「声」を聞き始めたのは
1984年のことだった。
その音は、話の内容が聞き取れないほど遠くで2人の人間が会話を交わしているように聞こえたという。
その後、NOCの水槽で作業をしていたダイバーの1人がNOCの声を同僚が呼ぶ声と勘違いして
水面に浮上したことをきっかけに、声の主がNOCだったことが分かった。
NOCは他のシロイルカやイルカと同じ水槽で飼育され、人間が近くにいることも多かった。
リジウェー氏によれば、NOCは性的な成熟期に達するまでの約4年間にわたって
人間の声に似た鳴き声を発していた。
こんなことってあるんですね、 他の水族館でもありそうです、水族館の幽霊とか・・・ イルカに関してはこんなニュースも。
野生のバンドウイルカは個体特有の音を編み出し、
自分を識別する「名前」のように使っているとする論文が22日、
米科学アカデミー紀要に掲載された。
研究の対象となったのは、英スコットランド東岸沖に生息するバンドウイルカ200頭。
英セント・アンドリューズ大学生物学部、海洋哺乳類研究ユニットに所属する論文の主著者、
ステファニー・キング氏は、「動物の世界で名前、あるいは特定の個体に対する
呼びかけが行われていることを示す、初めての証拠だ」と話す。
イルカが生後数か月の間に個体特有の音、あるいは名前を作り出すことは、
これまでの研究で明らかになっている。
イルカは泳ぎ回りながら、時間をかけて自分の存在を周りに知らせるという。
キング氏によると、野生のイルカの発する鳴き声の約半分が、個体特有の音だという。
■自分の「名前」が呼ばれると即座に応答
キング氏率いる研究チームは、イルカが自分特有の音を他のイルカが発した時に
どのような反応を示すかについて疑問を持った。
そこで、研究チームはイルカの群れの鳴き声を録音し、各個体特有の音を一つ一つ再生して
イルカに聞かせた。
「おもしろいことに、イルカは自分特有の音が仲間から発せられた時に限り反応を示した。
即座に鳴き返し、時には何度も鳴き返すこともあった。
だが、他の鳴き声を聞いた時には一切そのような反応を示さなかった」とキング氏は説明する。
研究チームは、イルカの声をそのまま使ったり、あるいは別のイルカが「名前」を
読んでいるかのように元々の声の特徴をすべて排除したり、さまざまな方法で個体特有の
音の再生を繰り返した。
また、異なる群れのイルカが発する聞きなれない鳴き声と、同じ群れのイルカが発する個体特有の音を
イルカに聞かせた。
その結果、「イルカは自分特有の音が真似された時に鳴き返しており、
しかも即座にそうしていた。他の音を聞いた時にはそのような反応を示さなかった」という。
キング氏は、今回の研究結果は、イルカが群れの中で互いに名前で呼び合うことを示すものだと指摘する。
イルカの鳴き声の約半分が「名前」を呼ぶものだとみられることから、次の大きな課題は
彼らが他にどんな会話をしているのか見つけ出すことだとキング氏は話す。
「イルカが発する鳴き声の半分は、何のためのものかわからない。
それが、イルカの伝達方法を研究する上での次のステップだ」
イルカの研究って昔からありますけど、今は彼らのコミュニケーションを 探ることがメインなんですね。
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