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排熱を利用した燃費改善、2023年にも実用化、藻類のエネルギー化も新技術 [サイエンス]

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廃熱を回収する技術が色々研究されてるのは知ってましたが、現実のものとなりつつあります
と言うニュースと、化石燃料以外の燃料の新技術のお話です。

調査は、自動車メーカー、排気系メーカー、蓄熱材メーカー、熱電発電素子メーカー、
大学・研究開発機関等を対象に2015年3月から5月に実施。
同社専門研究員による直接面談、電話・Eメールによるヒアリング、
ならびに文献調査を併用して行った。

調査結果によると、排気熱回収器は2015年時点で主にハイブリッド車(HEV)に採用。
ディーゼルエンジンでは効果が限定的だったこともあり、今後の採用拡大は難しいが、
HEVを中心に採用が拡大していく可能性があるとしている。

排熱回収の方式としては、顕熱蓄熱や潜熱蓄熱に比べ、より高温での蓄熱や
高い蓄熱密度が期待できる化学蓄熱が有望視されている。
ただし、化学蓄熱は固体充填層の設計の最適化、繰り返し反応における耐久性の向上、
コスト低減などが課題とされている。

また、自動車の排熱を電気エネルギーに変える熱電発電については、
早ければ2023年にも実用化されると予測。
熱電発電システムでは、200~300W程度の電力回収で、市街地走行における燃費を
3~5%改善できるという。

実用化に向けては、資源的制約のない材料を使用した熱電発電素子効率(ZT値)の向上や、
当該素子を利用したシステム化、モジュールの量産化やコスト低減等が課題となる。

その一方で、エネルギーの取り出し方に新手法!
東北大学大学院工学研究科の冨重圭一教授、中川善直准教授、
筑波大学生命環境系の渡辺秀夫研究員らの研究グループは、
藻類が産生する炭化水素スクアレンをガソリンやジェット燃料に変換する
新手法を開発したと発表した。

研究は、下水処理にオイル産生藻類を活用する
「東北復興次世代エネルギー研究開発プロジェクト」の一部として行われ、
藻類から得られるオイルの利用を拡大できる可能性が拡がる。

今回開発した手法では、ルテニウムを酸化セリウムに高分散に担持させた触媒を使って、
スクアレンを水素化させて得られるスクアランを水素化分解させることで
分子量の小さい燃料用炭化水素を得る。

既存の石油改質技術で得られる燃料と異なり、毒性のある芳香族成分を含まず、
安定性が高く低凝固点の分岐飽和炭化水素のみで構成する。
既存の石油改質手法に比べて生成物組成が単純で、触媒安定性にも優れている、としている。

こちらの技術も大体的にやることで燃料の安定供給になるといいですな~。

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